 習志野原の戦争遺跡の所在場所と現況 |
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ご承知の方もいるであろうが、「支那囲壁砲台」は習志野市東習志野の住宅街にあり、戦後開拓に入った方が現在も民家として利用し、立派な車庫もあって家族で居住しておられる。また、陸軍習志野学校跡地は集合住宅や学校（東邦大学附属高校、中学）となり、騎兵隊、戦車隊が駐屯していた場所は大学（日本大学生産工学部、東邦大学）あるいは公園などとなっていて、近隣は住宅地である。くれぐれも戦争遺跡を調べるからといって、無断で住宅などの私有地、学校敷地に立ち入るなどの行為をしないよう、筆者からもお願いする。
ちなみに、千葉県歴史教育者協議会（歴教協）編、国書刊行会出版の『千葉県の戦争遺跡をあるく』に、「支那囲壁砲台」は「満州小屋」として地図上に記載されている。しかし、唯一その「満州小屋」の場所が間違っており、その地図では如何にしてもよう辿り着けぬというもの。運良く辿り着けた場合でも、上記の事情であるので、社会常識を守って行動していただきたい。 もちろん、陸上自衛隊習志野駐屯地近くの遺跡についても、同様である。 |
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| 「永久堡塁」の現況 |
船橋市習志野台に所在する「永久堡塁」について、戦後住宅公団の団地建設で破壊されたと書いているHPがあるが、誤りである。「千葉県の戦争遺跡」ＨＰで筆者が書いた如く、破壊されたのではなしに、地中に埋められたというのが正しい。対露戦に備えた演習用の施設であって、貴重な戦争遺跡であるが、一応保存されているというべきか。
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それにしても、地表面にみえないからといって、いい加減なことをいう御仁もいるものである。 |
| 「千葉県の戦争遺跡」に関する表記について |
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かつての軍隊施設などをあつかうHPの性格上、不適切な用語がままでてくる。例えば、「支那囲壁砲台」の「支那」。これは中国人民が自らを決して「支那人」とは言わないのからも分かるように、一種の差別用語であり、侮蔑の感情を含んだ言葉である。日本人はえてして「支那そば」という日常語、「支那の夜」といった流行歌もあって、その辺りに鈍感になりがちであるが、実際はそうである。我々も米国人から「ジャップ」と言われれば腹がたつであろう。しかし、「千葉県の戦争遺跡」HPおよび関連HPでは、通称としてどうしても使わなければならない場合があり、ご容赦願いたい。 |
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| 筆者森兵男について、海上自衛隊関係者かとしつこく聞いてくる人がいるが、海上自衛隊を含め、自衛隊・警察予備隊にも防衛省にも在籍したことはない。また、そうした人が想像するより、筆者は高齢である。吉田茂が死んだ時に、この元首相が勝手に米国と取引したおかげで、米軍はいまだに日本国土に駐留し、ずっと独立できずにいるんだと思ったものである。
あれから、もう40年、今はかえって昔よりおかしくなっている。公然と憲法改悪を言う首相候補がでてきたり、侵略戦争の象徴であり、東條英機ら戦犯を合祀する、靖国「神社」などにありがたがって御参りする首相がいる。経済の停滞と右傾化に伴って、ネオナチまがいの若者も出現し、極右の教科書まであらわれた。このままでは、日本はアジアにおいて尊敬される国ではなく、技術力も経済力もシンガポールなどに追い抜かれるのであろう。しかし、日本の指導者がどう強弁しようと、我々の戦死した身内は生きて帰ってこないし、アジアの多くの民衆に強いた犠牲は、永遠に補償されることはない。 不戦の誓いを思い起こし、昭和天皇を含めた戦争責任を徹底的に追及することが、生き延びた我々の責務である。 |
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